皆さんは空を飛んでみたいと思ったことはありませんか?

僕は結構あります(sky the limit)


空を飛んだり、壁をすり抜けたり、瞬間移動だったり、

古今東西、この世界には常識では計り知れないパワーを持つ人間が実在しているらしいですね。


kinikun





YOUTUBEなんかでも超能力者みたいな動画がたくさんあるけど、中には本物だったり、フェイクだったり。

そんな超人オリンピックの中で、特に印象的な超人がいる。


「皆様が気軽に訪ねて来てくだされば、私は喜んで精一杯それをお見せしましょう」


男はこう言って、宙に浮いた。炎に頭を突っ込み、触れずにアコーディオンを奏でた。彼の名はD・D・ホーム。


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ダニエル・ダングラス・ホーム(ヒューム)
(Daniel Dunglas Home, 1833年3月20日 - 1886年6月21日)



幼少時から霊能力があり、また結核にかかっていた。
近代以降でもっとも強力な物理霊媒であり、生涯一度もイカサマだという証拠を掴まれたこともない
それでもホームを詐欺師として非難する者は多かった。


性格は穏やかで紳士的、禁欲的だった。
傑出した人格者というわけではなかったらしいが、経済的に逼迫したときにも、心霊現象を見世物にしたり、相談に乗って直接金儲けをしたことは一度もなかった。

機会があれば一般人にも現象を無料で見せていたという。
(wikipediaより)



本物の霊能者や占い師などはお金を取らないという。

まさにその類の走りともいえる人物エピソードだ。


【D・D・ホームが見せた超人芸一覧】
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・触れずに楽器を弾く(自動演奏)
・真っ赤に燃える石炭で顔を洗う
・テーブルやソファなどの重い家具を触れずに動かす
・部屋が地震のように激しく振動する
・霊の姿を見て会話する
・身長が30センチ近くも伸びる(脚や腕などもそれぞれ伸びた)


などなど、幼少期から霊能力はあったようだが、特にホームを有名にしたのが空中浮遊だろう。

そう、空を飛べたのだ。

それも1度や2度ではなく、彼は空中浮遊を人前で100回以上に渡り行っている。

1851年にはハーバード大学が本格的な調査を行ったが、

「ホームの能力は本物である」

そう結論づけられた。


【ホームが初めて空を飛んだ日】
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それはホームが19歳の頃。

ある商人の自宅で開催された交霊会で、ハートフォード紙のF・I・バーという編集長と握手していたところ、いきなりホームの身体が浮かび上がったそうです。

これにはホーム自身もビックリしたみたいで、編集長のF・I・バーはこう語っている。


「まったく予想だにしていない事が起こった。ホームが不意に空中へ舞い上がったのだ。
私は驚きのあまり握っていた彼の手を反してしまった。
すると、空中に浮かんだ彼の足が私の手に触れた。
見上げると、彼は歓喜と恐れのの入り交じった複雑な表情を浮かべ自分ながら驚いているというふうだった。1回、2回と彼の体は床から離れ、3回目には天井まで昇った。」



初めての空中浮遊は人と握手している時だったようですね。

ホームは以後、色んな人の前で100回以上も空中浮遊を披露することになる。



【ローマ教皇、ロシア皇帝などにも支持された】
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ホームは生涯にわたって1500回以上の交霊会を行っているが、一度もトリックだと見破られたことはない。

当時のペテン師は部屋を暗くしてトリックを行ったりが通常だが、ホームは「トリックを行う余地が生まれる」として、わざわざ部屋を明るくして行ったと言うから驚きだ。


彼の超人芸をみて"本物"だと認めた有名人も多い。




シャーロック・ホームズで有名なコナン・ドイル、ローマ教皇のピウス3世、ロシア皇帝のアレクサンドル2世、ナポレオン3世や科学者のアレキサンデル・フォン・プトレロフなども「彼は本物だ」と口を揃えて言っている。


ホームの空中浮遊は回数を増すごとに精度を上がていった。

ただ宙に浮くだけではなく、自在に空中を歩き回ったり、ペンで天井に文字を書いたりなども出来るようになった。



【それでも懐疑派はいる】
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どの時代にも、自分の物差しで測れないものをインチキ、トリック、フェイクだと片付けてしまう人は一定数いるものだ。

それは紛れもない事実。

働きアリの中で2割は働かないアリが必ずいるように、目の前で信じられない出来事が起きたときに懐疑派は必ずいる。


①大詩人ロバート・ブラウニングは、ホームとディナーを共にした。

ホームの行った食後の余興にエリザベス夫人は大喜びであったが、ロバートはお気に召さなかった。

数年後、ホームを題材としたと思われる野卑な中傷詩『霊媒ヘドロ氏』を発表しました。


②ジェーン・ライアンと言う名の年配の夫人から懇願され、養子となる見返りに金銭的援助を受けるが、この過程で誤解が生じた。

ホームはゆすりで訴えられた。
裁判官はライアン夫人を偽証で有罪としたが、ホームに対しても金銭の返還を命じてこう断言した。

「本官は心霊主義を妄想と考えるモノである。よって、原告をかかる妄想の被害者と考えるのは理の当然である」



こういった否定派からは職業霊媒、金儲けのための心霊主義というレッテルを貼られがちでしたが、金銭に関してホームは潔癖であり、金儲けのために降霊会を行うことはなかったし、奇現象の見返りに金銭を要求することもなかったといいます。


例えば、

1857年にはパリのユニオンサークルから2000ポンドの金銭提供の申し入れがあった。

2000ポンドといえば、現在日本の貨幣価値に直すと5000万円に相当する大金である。

当時、ホームは貧しく、病身でありながらその申し出を固辞している。

能力を見せた見返りに、参加者から食物や日用品を受け取ることはあったが、ほとんどは無償で能力を見せていた。

王室からも様々な贈り物が贈られたが、それは受け取りを拒否すれば非礼に当たるたぐいのものであった。

指輪であるとかネクタイピンであるとか、どちらかというと友好の証のようなモノは受け取った。



【飛行人間のその後】
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幼い頃から結核を患ったこともあり、病弱ではあったようだ。

彼が見せた数々の超能力は最後の最後まで衰えることもなく、体調の良いときには友人たちにその能力を披露していたという。


著作「わが生涯における出来事」を執筆しながら、療養もかねてヨーロッパを転々とした生活を続けています。

晩年はロシア、イタリア、フランスなどで過ごし、53歳で他界した。


ホームのすごい点はたくさんあります。


人前で見せた1500回以上の交霊会、100回以上の空中浮遊。

トリックやフェイクだと見破られたことは一度もなく、気軽に能力を披露していた点。

金銭主義ではなく、お金のために披露していた訳でもありません。

庶民から上流階級まで、幅広い階層の人間から支持を受けていました。



今の日本の政治家なんかとは真逆ですね笑

嘘ばかりの世のシステムですが、嘘みたいな本当の人間がどれだけいるんでしょうか。

このような人物を支持したいですね。


最後に懐疑派から色々言われていた時のホームが言った言葉を載せておきます。



「私はこのような力に恵まれています。
ですから皆さんが気軽に訪ねて来てくだされば、私は喜んで、精一杯それをお見せいたしましょう。
そして、そのことをもっとよく理解していただければ嬉しく思います。
それが正当な実験でしたら、私はどんな実験にも応じます。しかし、私にはその力を支配することはできません。
その力が私を利用するので、私がその力を利用するワケではないのです。それは何ヶ月もの間、私から離れ倍加された力になって戻ってくるのです。
私は、それを受け入れる器にしか過ぎません。ただ、それだけなのです。」