宮古島に行きました。
ついでに、キャプテンキッドの財宝探しに大神島(おおがみじま)に行ってきました。
手つかずの自然、多種多様
島はとても静かです。
Whats oogami?
宮古島から4kmに位置し、面積は0.24km2、人口22人(2019年)と小さな島。
島にはスーパーも銀行も病院もありません。
住民はいます。
立派な名の通り、神様が住んでいるとされる大神島。
神様に呼ばれた人でなければ上陸することが出来ないとされ、秘祭「祖神祭(ウヤガン)」が森の奥で年5回、3~5日ずつ行われます。
神様役となる女性がこもり、飲まず食わずでキテレツな秘儀が続けられるそうで、実際に神様が憑依されるそうです。
神様役の女性の姿を見ることも出来ず、島のあちこちでトランス状態になった彼女たちの唱える声が響いているとのこと。
しかし、本当の内容については、島外の人間は勿論のこと、島内の人々にも秘密にされ、家族にすら話してはならないとされているそうです。
この厳しい決まり、掟があるので、祖神祭(ウヤガン)の内容はほとんど知られていません。
神役はかつて11名いたそうですが、現在は80歳台の女性ひとり。この神事がいつ行われるかは、数日前に知らされるそう。
過去には島一周を結ぶ道路工事が何度も中止された過去があります。
約34年前、大神島では島を一周するための道路の建設を始めました。建設予定地にあった大きな岩をブルドーザーで砕こうとしたところ、ブルドーザーの爪が折れてしまったそうです。
掘削機の鋼鉄の爪まで折れたり、工事関係者らが次々と原因不明の病気に倒れ、やがてその病は島民にもふりかかったため工事は中止されたのです。
現在も島の途中までしか道路が出来ておらず、その先は行くことができません。
これは島のオジイも言ってました。
何か結界みたいなものがあるのか、大きなチカラに護られてるのか。変な話が多い島です。
ゴミを捨てるのはダメとか分かる気もするが、大神島のものは貝殻一つ持ち帰ってはいけないそうです。
ちなみに大神島は何年前迄は火葬でも土葬でもなく、日本でも珍しい風葬が行われていた島なので、森の中や洞窟には頭蓋骨など今でも多くあるみたいですね。
風葬は明治時代まで行われていたそうなので、つい100年ほど前の話といえば割と最近。
100年くらいなら、ひいじいちゃんくらいの時間差でしょうか。
ちなみに浜辺には漂流してきたゴミが幾つかありました。
漢字だったので台湾とか中国とかその辺から来ているのだろう。
近いんだなと少し実感。
ウィリアム・キッド=キャプテン・キッドと呼ばれた大海賊。
噂の発端は、故・河村只雄の著書「南方文化の探求」に1938年に書いた文章で、キャプテン・キッドの財宝について島の聖所になっている洞窟に財宝があると新聞で報道されたと触れているようですが、大きな騒ぎになったのはそれからしばらくした1960年代。
河村只雄はタブーされてる大神島の秘祭を無断で見て、それを本に書いた人。
色々あったようですね。
その後、ロンドンタイムスがキッドの財宝に関する記事を載せ、これをニューヨーク・タイムスが転載し、さらに日本では朝日新聞がニュースとして報じました。
宝探しに来た数多くのトレジャーハンターは島を荒らしたのにお宝は見つからず、代わりに人骨ばかり見つかったようです。
これは風葬の跡なのだろう。
噂が噂を呼んだ結果、島を荒らした輩の中に生存者は1人といないらしく、原因不明の病気や交通事故で亡くなったそうで。
これがホントだとしたら、大神島はマジで何かあるって話になりますよね。
以前この島に海賊が来て、ほとんどの島民が殺されてしまい、隠れていた男女の子供だけが生き残って、その子孫が現在の島民の先祖であるという説も半分くらいはホントらしいです。
前置きが長くなったので島の歴史は置いておうて、財宝に目が眩んだドッグはレンタルバイクで宮古の風を感じながら大神島に向かいました。
宮古の端っこ、島尻港に到着すると、定期船の船乗りの方が、
「大神島~?」
「はい!」
「あと15分くらい待ってて~」
ってな感じで笑顔で出航OKを知らせてくれました。
島の人は大体人柄が良い。
あっという間に15分。
言われた通りに船は出航します。
向かう海の先には大神島が見えました。
定期船で15分くらいで着く距離なので、割と近い。
ピラミッド型の海に浮かぶ島。
あそこにキャプテンキッドの財宝があるのかと海風が知らせてくれます。
島のデザインみても、当時は海賊じゃなくても船乗でもとりあえず寄ってみようと思わせる存在感ありました。
乗客は島のオジイ、おばあ、俺ドッグと他の観光客2人の合計5人。
波に揺られながら約15分。
島に到着するとまずは島ドッグが迎えてくれます。
島ドッグ(仮名)と軽くじゃれ合って、大神島案内の看板を元に宝探しを開始します。
車や原チャがありましたが、ナンバープレートが付いているわけでもなく、島自体が私有地のような印象です。
まずは海沿いに伸びる唯一の道路。
看板を元に左に向かいます。
船からも見えたフシギな形をした奇石(※ノッチと呼ばれているらしい)が点在している方向に向かいます。
見晴らしがよく、他に誰もいなかったのでとても静かでした。
あと、蝶と蟹がとにかく多かった。
途中は幾つかの御嶽があったり、地図にはなかった森に続く道があったりしたのですが、この時のドッグはそれほど予備知識もなかったのでスルーです。
少し進んだけどとにかく足元悪いです。
そして、道路の行き止まりまで到着。
例の道路工事が中断されたのもココです。
なかなか見応えのある奇石が迎えてくれます。
奇石マニアとしてはバイブス上がる瞬間です◎
その辺をウロチョロしたり、怪しい道なんかも進んでみましたが、手つかずの山、足元もヌルヌルだったり、簡単に奥には進めないようになっていました。
その後は道路の反対側にも歩いて向かい、行き止まりまで到着。
奇石(ノッチ)が半円を描くように並んでいたり、手つかずの自然と太陽と海がハイな気分にさせてくれました。
そして、看板にあった「遠見台」という山の頂上に向かうため、階段や坂道を上り続けます。
気候もあり、汗だくでハーハー言いながらひたすら上ります。
この遠見台は、琉球王朝時代に外国船の往来を知らせる狼煙(のろし)台だったようで、祭祀の際には遠見台への立入自体が禁止となるようです。
どれだけ上ったのか忘れましたが(記憶力ゼロ)
頂上に着くと、そこは絶景と自然が作り出した素晴らしい音響が待っていました。
景色が素晴らしいのは想像もつくでしょう(曇ってるけど)
しかし、波の音や風の音、鳥の音など、手つかずの自然が生み出す高台での音の聴こえは言葉にできるものではありません。
遠見台を降りていくと数件の民家もあります。
島の家々の入り口の垣根には「ヤムドレ」と呼ばれる白いスイジ貝の魔除けが置かれており、塩も盛られています。
定期船の関係上、滞在時間は3時間弱。
あっという間なのか、長く感じたのかも分かりません。
キャプテンキッドの財宝は見つかりませんでしたが、火のない所に煙は立たぬってことで、財宝ではなくても"歴史的何か"が今も眠っている可能性はある島だなと思いました。
ついでに、キャプテンキッドの財宝探しに大神島(おおがみじま)に行ってきました。
手つかずの自然、多種多様
島はとても静かです。
Whats oogami?
宮古島から4kmに位置し、面積は0.24km2、人口22人(2019年)と小さな島。
島にはスーパーも銀行も病院もありません。
住民はいます。
立派な名の通り、神様が住んでいるとされる大神島。
神様に呼ばれた人でなければ上陸することが出来ないとされ、秘祭「祖神祭(ウヤガン)」が森の奥で年5回、3~5日ずつ行われます。
神様役となる女性がこもり、飲まず食わずでキテレツな秘儀が続けられるそうで、実際に神様が憑依されるそうです。
神様役の女性の姿を見ることも出来ず、島のあちこちでトランス状態になった彼女たちの唱える声が響いているとのこと。
しかし、本当の内容については、島外の人間は勿論のこと、島内の人々にも秘密にされ、家族にすら話してはならないとされているそうです。
この厳しい決まり、掟があるので、祖神祭(ウヤガン)の内容はほとんど知られていません。
神役はかつて11名いたそうですが、現在は80歳台の女性ひとり。この神事がいつ行われるかは、数日前に知らされるそう。
過去には島一周を結ぶ道路工事が何度も中止された過去があります。
約34年前、大神島では島を一周するための道路の建設を始めました。建設予定地にあった大きな岩をブルドーザーで砕こうとしたところ、ブルドーザーの爪が折れてしまったそうです。
掘削機の鋼鉄の爪まで折れたり、工事関係者らが次々と原因不明の病気に倒れ、やがてその病は島民にもふりかかったため工事は中止されたのです。
現在も島の途中までしか道路が出来ておらず、その先は行くことができません。
これは島のオジイも言ってました。
何か結界みたいなものがあるのか、大きなチカラに護られてるのか。変な話が多い島です。
ゴミを捨てるのはダメとか分かる気もするが、大神島のものは貝殻一つ持ち帰ってはいけないそうです。
ちなみに大神島は何年前迄は火葬でも土葬でもなく、日本でも珍しい風葬が行われていた島なので、森の中や洞窟には頭蓋骨など今でも多くあるみたいですね。
風葬は明治時代まで行われていたそうなので、つい100年ほど前の話といえば割と最近。
100年くらいなら、ひいじいちゃんくらいの時間差でしょうか。
ちなみに浜辺には漂流してきたゴミが幾つかありました。
漢字だったので台湾とか中国とかその辺から来ているのだろう。
近いんだなと少し実感。
ウィリアム・キッド=キャプテン・キッドと呼ばれた大海賊。
噂の発端は、故・河村只雄の著書「南方文化の探求」に1938年に書いた文章で、キャプテン・キッドの財宝について島の聖所になっている洞窟に財宝があると新聞で報道されたと触れているようですが、大きな騒ぎになったのはそれからしばらくした1960年代。
河村只雄はタブーされてる大神島の秘祭を無断で見て、それを本に書いた人。
色々あったようですね。
その後、ロンドンタイムスがキッドの財宝に関する記事を載せ、これをニューヨーク・タイムスが転載し、さらに日本では朝日新聞がニュースとして報じました。
宝探しに来た数多くのトレジャーハンターは島を荒らしたのにお宝は見つからず、代わりに人骨ばかり見つかったようです。
これは風葬の跡なのだろう。
噂が噂を呼んだ結果、島を荒らした輩の中に生存者は1人といないらしく、原因不明の病気や交通事故で亡くなったそうで。
これがホントだとしたら、大神島はマジで何かあるって話になりますよね。
以前この島に海賊が来て、ほとんどの島民が殺されてしまい、隠れていた男女の子供だけが生き残って、その子孫が現在の島民の先祖であるという説も半分くらいはホントらしいです。
前置きが長くなったので島の歴史は置いておうて、財宝に目が眩んだドッグはレンタルバイクで宮古の風を感じながら大神島に向かいました。
宮古の端っこ、島尻港に到着すると、定期船の船乗りの方が、
「大神島~?」
「はい!」
「あと15分くらい待ってて~」
ってな感じで笑顔で出航OKを知らせてくれました。
島の人は大体人柄が良い。
あっという間に15分。
言われた通りに船は出航します。
向かう海の先には大神島が見えました。
定期船で15分くらいで着く距離なので、割と近い。
ピラミッド型の海に浮かぶ島。
あそこにキャプテンキッドの財宝があるのかと海風が知らせてくれます。
島のデザインみても、当時は海賊じゃなくても船乗でもとりあえず寄ってみようと思わせる存在感ありました。
乗客は島のオジイ、おばあ、俺ドッグと他の観光客2人の合計5人。
波に揺られながら約15分。
島に到着するとまずは島ドッグが迎えてくれます。
島ドッグ(仮名)と軽くじゃれ合って、大神島案内の看板を元に宝探しを開始します。
車や原チャがありましたが、ナンバープレートが付いているわけでもなく、島自体が私有地のような印象です。
まずは海沿いに伸びる唯一の道路。
看板を元に左に向かいます。
船からも見えたフシギな形をした奇石(※ノッチと呼ばれているらしい)が点在している方向に向かいます。
見晴らしがよく、他に誰もいなかったのでとても静かでした。
あと、蝶と蟹がとにかく多かった。
途中は幾つかの御嶽があったり、地図にはなかった森に続く道があったりしたのですが、この時のドッグはそれほど予備知識もなかったのでスルーです。
少し進んだけどとにかく足元悪いです。
そして、道路の行き止まりまで到着。
例の道路工事が中断されたのもココです。
なかなか見応えのある奇石が迎えてくれます。
奇石マニアとしてはバイブス上がる瞬間です◎
その辺をウロチョロしたり、怪しい道なんかも進んでみましたが、手つかずの山、足元もヌルヌルだったり、簡単に奥には進めないようになっていました。
その後は道路の反対側にも歩いて向かい、行き止まりまで到着。
奇石(ノッチ)が半円を描くように並んでいたり、手つかずの自然と太陽と海がハイな気分にさせてくれました。
そして、看板にあった「遠見台」という山の頂上に向かうため、階段や坂道を上り続けます。
気候もあり、汗だくでハーハー言いながらひたすら上ります。
この遠見台は、琉球王朝時代に外国船の往来を知らせる狼煙(のろし)台だったようで、祭祀の際には遠見台への立入自体が禁止となるようです。
どれだけ上ったのか忘れましたが(記憶力ゼロ)
頂上に着くと、そこは絶景と自然が作り出した素晴らしい音響が待っていました。
景色が素晴らしいのは想像もつくでしょう(曇ってるけど)
しかし、波の音や風の音、鳥の音など、手つかずの自然が生み出す高台での音の聴こえは言葉にできるものではありません。
遠見台を降りていくと数件の民家もあります。
島の家々の入り口の垣根には「ヤムドレ」と呼ばれる白いスイジ貝の魔除けが置かれており、塩も盛られています。
定期船の関係上、滞在時間は3時間弱。
あっという間なのか、長く感じたのかも分かりません。
キャプテンキッドの財宝は見つかりませんでしたが、火のない所に煙は立たぬってことで、財宝ではなくても"歴史的何か"が今も眠っている可能性はある島だなと思いました。
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