通常の岩とは異なり、地質学、考古学、人類文化学上いずれかの意義を伴う岩がモノリスと呼ばれます。
一枚岩という意味では、イースター島のモアイやオーストラリアのエアーズロックなどもモノリスといえるらしい。
2001年宇宙の旅をきっかけに「モノリス」と呼ばれるようになった。
映画の中では原始時代、猿の生活エリアに一夜にしてできたのがモノリス。
それをきっかけに猿はモノを投げる、モノで殴るという今までにできなかったスキルを見せつける。
世にいうこれが「進化」である。 by犬
世にいうこれが「進化」である。 by犬
今回はびっくりするような世界中のモノリスを一挙公開!
ユタ州の砂漠に出現した最初のモノリスは、オオツノヒツジの頭数を数えていたヘリコプターの乗組員によって、2020年11月18日に発見された。高さは推定約3~3・6メートル、金属製で、地面に据え付けられていた。発見から1週間あまりのちに、何者かによってモノリスは撤去され、小さなピラミッドに置き換えられた。
近年世界各地に同様のモノリスが一夜にして登場することが多々あるが、これらはモノ好きな人間たちが設置したものだろう。
2.カルナック神殿(エジプト)
古代エジプト遺跡に立つ石碑として、なじみ深いオベリスクです。
紀元前1473年から1458年の間在位していた女王・ハトシェプストが建てたとされるこのオベリスクは、高さ30.43メートルと、現在のエジプトでは最大のもの。
ビル10階建てに相当する高さのものを3000年前にどうやって建てたんでしょうか。
元々2本対になって建っていたのだが、1本は折れてしまい、現在そばの池のほとりに横たえられている。
倒れているオベリスクの浮彫。やはり頭が長いですね。
3.クレオパトラの針(パリ)
パリ・コンコルド広場にあります。
古代エジプト文字、ヒエログリフを解読したことへの友好の証として、エジプトから贈られたらしいです。18世紀中ごろに作られ、高さは約23メートル。
モノリスは横倒しの状態で発見され、大きさは長さ80cm、重さは92kg。
年代測定によると、今から約7000年前に作られたものだと推定されています。
5.バールベックの巨石(レバノン)
レバノンにあるバールベックの遺跡のジュピター神殿の土台に使われている「トリリトン」と呼ばれる3つの組み石のことです。
その3つの組み石の大きさは、長さが18m、幅と高さが4m、重さが約950トンといわれていて、世界最大の建築用の切石です。
人の力で動かすとした場合、15000人が必要だといわれています。
この巨石を現在の重機を使用したとしても、ようやく何とか動かせるほど重さです。そのため、約2000年前に人々がいったいどうやってこれを運搬したかは謎のままとされています。
しかし、これは3つの組み合わせされた石。
建築物には使われていない切石として世界最大を誇るのが、通称「南方の石」と呼ばれる巨石だ。
その大きさは、長さが約21.5メートル、高さ4.2メートル、幅4.8メートル、重さはなんと2000トンもある。
トリリトンのような最大970トン級の巨石では1万5000人以上が必要となり、南方の石では3万2000人も必要になってしまう。
現代の最新技術を用いても巨石の運搬は不可能である。世界最大のクレーン運搬装置の吊り上げ可能な重さの限度は、NASAがロケットの移動に使用しているもので700トンしかないからだ。
したがってバールベックの巨石に対しては、人力も最新技術もまったく歯が立たないということになる。
モノリスを広めたのは映画「2001年宇宙の旅」だが、実際に宇宙にもモノリスがあると指摘されている。
2009年、NASAの発表によると、HiRISEで撮影された火星のフォボスの写真の中に、モノリスのような黒い物体が見られ話題を呼んだ
これについて最初に発言したバズ・オルドリンは、非常に珍しい形の自然物だと説明するが、詳細は不明である。
古代や現在、果ては宇宙にもある謎の石柱モノリス。
「ある種の万能コンピュータである」と比喩されることもあります。
2001年宇宙の旅の監督であるスタンリー・キューブリックは哲学的な思考が映画に反映されていることが多く、“神はいるのか、神とは一体なんなのだ”というテーマを追い求めています。
アメリカの月面着陸の映像はキューブリックが撮影したという都市伝説もありますし、モノリスが宇宙にもあるという話は本当な気もします。
今後も新しいモノリスが発見されていくことに期待したい。
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