まるでレーザーで加工されたような切断面の用水路。
このような技術は現代の技術でも出来ないだろうとされている。
これはペルーの首都・リマの北方600キロほどの山中にあるカハマルカの用水路だ。
今から2000年以上も昔のもので、一説には、紀元前1000年前後のオルメカ文明以前にまで遡る古いものです。
標高3000メートルにもなる高地から低い方へと、山の地形を生かして折れ線のように作られ、総延長は20キロ以上にも及ぶ。
もし、これが柔らかい土壌を堀り固めた用水路ならそれほど興味は湧かないだろう。
しかし、硬い安山岩を直線的に切断し、岩盤を貫通するトンネル部分まで造っているところが問題なのだ。
金銀銅は使いこなしても、鉄の道具さえなかった古代アンデスで、どうやって工事したのか。
高性能の機械でスパッと切断したかのような、垂直方向も水平方向も直線をなしている。
特にすごいのがトンネル部分。
ロボットか何かを遠隔操作しないと工事ができないような構造が見られる。
出入口が幅30センチ、高さも50センチもないほど小さいのに、内部は深くて長い構造だ。
100メートルも超えるトンネルもある。
しかも、途中で直角に折れ曲がる箇所もあり、人間が入り込んで工事するスペースなんてここにはないのだから。
そもそも2000~3000年前の話だ。
電気のような動力源が古代アンデスで使われていた証拠は何一つ残っていない(当たり前)
だからこそ、ロストテクノロジー。
このカハマルカの用水路はオーパーツと呼ばれることになったのだ。
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